ローマ 法王 決め方。 ローマ法王「独身制は永遠です」 — 長谷川 良

「ローマ法王」の呼称の由来は?教皇との違いは何?どっちが正しい?|TOKYO SCOPE

ローマ 法王 決め方

ローマ法王はローマ・カトリック教会の頂点に位置します。 つまりキリスト教のカトリックの権威の象徴というべき存在なのです。 だからカトリックの信者にとっては一番敬われる存在だということです。 それは国とか国王とか世俗的権力とは異なるものです。 ローマ法王の歴史的役目としては、信者に対して規範を示すことです。 ローマ法王が正しいといえば、それは信者にとって正しいことだし、ローマ法王が間違いだといえば、それは信者にとって間違いであることになります。 権威というのは何事もそうしたものです。 ほとんどの人は物事の善悪を自分では判断できる能力がないのです。 判断できても、それが正しいか間違っているか確信が持てない。 だから、ローマ法王の判断を仰ぎ、ローマ法王を頼りにするのです。 宗教という宗教には、そういう役目があります。 例えばの話、子供は幼いころは何をして良くて何をしてはいけないか自分で判断する能力がありません。 そこでいちいち親にお伺いを立てる。 親はいちいち子供に指図する。 これはしてもよいが、これはしてはいけないと答えを出す。 ここで子供をカトリック信者、親をローマ法王と読み替えてください。 歴史的にいえば、カトリック信者が多い国の王は、ローマ法王から正統な王だと任じられる必要があったのです。 もしローマ法王から破門されてしまうと、カトリック信者は彼を王とみなさないからです。 だからどの王もローマ法王に政治献金してご機嫌を取り結ぶのに必死だったのです。 1076年ローマ法王であるグレゴリウス7世が神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世の破門と王位の剥奪を宣言しました。 それは以前からのハインリヒ4世とグレゴリウス7世の対立が嵩じてハインリヒ4世が教皇の廃位を宣言したことの対抗措置でありました。 破門はともかくとして、神聖ローマ皇帝の王位を剥奪する権限などローマ法王は持っていないにもかかわらず、です。 それでもグレゴリウス7世の宣言は効力を持ったのです。 反ハインリヒ4世派のドイツ諸侯がいっせいにハインリヒ4世に叛旗を翻し、実際にハインリヒ4世の王位剥奪を決めたのです。 それは、グレゴリウス7世がドイツ諸侯に命令したのではないし、ドイツ諸侯はグレゴリウス7世の家来でも何でもないのです。 しかし、ローマ法王の発言にはそれだけの権威がある。 ローマ法王であるグレゴリウス7世の王位の剥奪を宣言しただけで、そうしたことが正しいことなのだと決められたことになる。 反ハインリヒ4世派の正統性を裏打ちしたことになるのです。 結局、ハインリヒ4世は土下座レベルの謝罪で、グレゴリウス7世に破門を取り下げてもらいました。 これが有名なカノッサの屈辱と呼ばれる事件です。 さすがに現在ではローマ法王は中世の時代ほどには力を持たない。 それでもローマ法王は世界中の多くのカトリック信者にとっては絶大な権威を持っているのです。 ローマ教皇は、カトリック世界の象徴たる人物です。 イタリア人ではなく、カトリック信者の象徴ですから、イタリア人である必要はなく、将来日本人のローマ教皇が生まれる可能性が無いとはいえません。 ローマ教皇は、象徴ですから、崇められる存在ではなく、敬意を持って接する存在です。 ちょうど日本の天皇と同じ扱いになります。 そのため、ローマ教皇の発言は、重要な意味を持ちますが、その言葉に強制力はありません。 (象徴ですから) 一人で何でも決められるわけではなく、重要なことは、必ず公会議で決められます。 ですから、教皇の発言に、従わない、または反発するカトリックもいます。 教皇は、枢機卿といわれる人達により、選挙で選ばれます。 これは、中世ヨーロッパで行われていた国王選挙にもとずく慣例によります。 現在のカトリックは、プロテスタントとは異なり、多様な考え方が認められています。 イエズス会の考え方と、カルメル会の考え方、ドミニコ会の考え方では、雲泥の差があります。 その雑多な考え方の集団を統合している象徴たる存在、それがローマ教皇なのです。 特に、ローマ・カトリック以外のカトリック(ウクライナ・カトリック、ギリシャ・カトリック、メルキト・カトリック、カルディアカトリック、マロン派、コプト・カトリックなど)を統合しているのは、ひとえにローマ教皇の存在によります。 ローマ教皇はカトリック教会を指導する最高権威者でありカトリック教会の総本山であるローマ司教であり独立国としてのヴァティカンの元首である存在です。 自称「キリストの代理人」です。 時代によっては教皇の意思によって他国の政権が顛覆されたこともありました。 現在でも西欧南部やラテンアメリカでは絶大な影響力を持っています。 ファシスタ党のムッソリーニでさえ教皇と国王には手出し出来ませんでした。 国王は主権国家としての政体に関わるだけですが、教皇は国家を超えた影響力と情報網を持つ世界有数の権力者です。 教皇を選出する会議に出席する資格を持った聖職者を「枢機卿」と呼びますが、その権威を持った人々による互選で選出された「カトリック世界の中心」であるからこそ重視されるのです。

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ローマ教皇/ローマ法王/教皇

ローマ 法王 決め方

12億人の信者を持つローマ・カトリック教会の最高司祭。 他宗派に対して「首位権」を主張するカトリックの最高指導者であることから、「イエス・キリストの代理者」「ペテロの後継者」とされる。 英語圏では親しみをこめて、教父を表す「Pope ポープ 」 ラテン語は の愛称で呼ばれる。 なお、日本のカトリック教会は「」の名称で統一し、これを推奨している。 の主な仕事は、ミサや洗礼の授与といった宗教的行為や賓客・巡礼団との会見、海外を含む布教活動などである。 また、がある 1929年成立 の元首でもあることから、全カトリック教会の行政・司法の長としての役割も担う。 初代法王は、12使徒の筆頭ペテロである。 イエスを「神の子」と認めたペテロに、イエスが使徒の中での首位権を与えた。 これが「教皇の首位権」として継承され、11世紀にイタリア人教皇グレゴリウス7世によって強化された。 その後も法王は、欧州出身者が大半を占め、近世以降の約450年間はイタリア人が独占してきた。 しかし1978年、264代法王にポーランド出身のが選ばれ、「行動する教皇」として東西冷戦の終結や他宗教との和解に貢献すると、2005年、続く265代もドイツ出身のが選ばれた。 現266代の法王は、南米アルゼンチン出身のフランシスコ 1936年生まれ である。 2013年2月、高齢を理由にベネディクト16世が退位を表明。 存命中の退位は、終身制が原則の法王職では異例のことで、新法王を決める選挙会議 には大きな注目が集まった。 会議は紛糾が予測されたが、2日目にアルゼンチン人のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が法王に選出された。 欧州以外からは、8世紀のグレゴリウス3世 シリア出身 以来で、南米からは史上初となる。 質素で謙虚な人物として知られ、法王名も、アッシジ イタリア に修道会を創立した清貧の聖人フランシスコにちなむ。 また、日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルで有名な「イエズス会」の出身でもある。 大迫秀樹 フリー編集者 / 2013年 出典 株 朝日新聞出版発行「知恵蔵」 知恵蔵について の解説.

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この法王がすごい! コンクラーベと歴代ローマ法王仰天エピソード

ローマ 法王 決め方

「ローマ法王」「ローマ教皇」という二つの呼称について 「新聞を見ると『 ローマ法王』と書いてあり、教会の文書には『 ローマ教皇』と書いてあります。 どちらが正しい表記ですか?」 このような質問が多く寄せられます。 簡単に説明します。 教会では「 ローマ教皇」を使います。 以前はたしかに、日本のカトリック教会の中でも混用されていました。 そこで日本の司教団は、1981年2月のヨハネ・パウロ二世の来日を機会に、「 ローマ教皇」に統一することにしました。 「教える」という字のほうが、教皇の職務をよく表わすからです。 バチカン大使館は、「ローマ法王庁大使館」 ところが東京都千代田区三番町にある駐日バチカン大使館は「 ローマ法王庁大使館」といいます。 なぜでしょうか? 日本とバチカン( ローマ法王庁、つまり ローマ教皇庁)が外交関係を樹立した当時の定訳は「 法王」だったため、 ローマ教皇庁がその名称で日本政府に申請。 そのまま「 法王庁大使館」になりました。 教皇フランシスコ訪日に合わせて 2019年11月20日、日本政府は、11月の教皇フランシスコ訪日に合わせて「教皇」という呼称を使用すると発表しました。 (3)ローマ教皇の訪日(呼称の変更) 【大鷹外務報道官】三つ目が,ローマ教皇の訪日の関係で,ご案内のとおり,23日から26日まで,ローマ教皇フランシスコ台下が訪日予定です。 これまでバチカンの国家元首の日本語での呼称につきましては,日本国内において「ローマ法王」,あるいは「ローマ教皇」という異なる呼称が用いられてきていました。 カトリック関係者の方々を始め,一般に「教皇」という呼称を用いる例が実は非常に多く見られるということ,それから日本政府の一般的な呼称として「教皇」を使用する場合,バチカン側として問題ないのかということについて問題ないという確認ができましたことを踏まえて,今般フランシスコ台下が訪日に際し,日本政府として「教皇」という呼称を使用することとしました。 日本政府の対応に合わせて、マスコミ各社も11月23日からの教皇訪日関連報道より「教皇」という呼称に統一してくださっています。

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