プリンシパル エージェント。 モラルハザードの正しい意味と分かりやすい具体例

経営戦略を浸透させる:人間への理解がもたらす組織の前進

プリンシパル エージェント

この記事にはやの一覧が含まれていますが、 による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。 適切な位置に脚注を追加して、記事のにご協力ください。 ( 2016年6月) モラル・ハザード(: moral hazard)には、以下の3つの異なる意味がある。 ただし、3. の意味は英語の「moral hazard」にはなく日本独自のものであり、誤用とされることが多い。 また、論者によって意味が大きく異なり、扱いの難しい用語である。 の(「と被用者の関係」など)において、によりエージェントの行動についてプリンシパルが知りえない情報や専門知識がある(片方の側のみ情報と専門知識を有する)ことから、エージェントの行動に歪みが生じ効率的な資源配分が妨げられる現象。 「隠された行動」によって起きる。 におけるモラル・ハザード。 保険に加入していることにより、リスクをともなう行動が生じること。 広義には、1. に含まれる。 倫理の欠如。 倫理観や道徳的節度がなくなり、社会的な責任を果たさないこと(「バレなければよい」という考えが醸成されるなど)。 外回りの(エージェント)が、上司(プリンシパル)の目を盗んで、勤務時間中に仕事を場合。 またはが不必要に多くの薬をに与え、を増やそうとする場合。 これは、医師(エージェント)が処方する薬の量や成分が医学的に適切なのか否は、患者(プリンシパル)に判断できる専門知識がないことと、医師(エージェント)が必要以上に薬を処方しないようにの(プリンシパル)が医療現場を監視するのが困難である、という情報の非対称性に基づく。 会社の(プリンシパル)が経営者(エージェント)を、業績に連動する報酬で任用した場合、経営者は会社に大きな利益をもたらせば高額の報酬を得るが、多額の損失を会社に与えても(あからさまな過失・故意が立証されない限りは)損失を負担する義務はなく、最悪でも解任されるのみである。 このとき経営者の収入期待値を最大化する経営判断は、会社にとって最も合理的な判断よりも、よりハイリスク・ハイリターンなものとなる。 しかし、株主は経営判断のための十分な情報をもたないため経営者の判断に任せるほかない。 詳細は「」を参照 保険におけるモラル・ハザード [ ] 「モラル・ハザード」は本来はで使われていた用語で、「によってが補償される」という考えが醸成され、被保険者のリスク回避や注意義務を阻害するという現象を指す。 この場合の例としては以下が挙げられる。 において、保険によっての損害が補償されることにより、「軽度の事故なら保険金が支払われる」という考えが醸成され、加入者の注意義務が散漫になり、かえって事故の発生確率が高まる場合。 において、金融機関の倒産に伴う連鎖倒産を防ぐため、あるいは預金保護のために行う政府の資金注入を予見し、の、やらが、経営や資産運用等における自己規律を失う場合。 この実例がである。 医療保険において、診察料の半分以上が保険で支払われるために、加入者が健康維持の注意を怠って、かえって病気にかかりやすくなる場合。 「をかけたために、注意義務を怠り、結果としてのリスクが高まる」などのリスク回避を疎かにすることを「モラ ール・ハザード」(moral e hazard)、「火災保険をかけておいてする」などの意図的に事件を起こすことを「モラル・ハザード」(moral hazard)と分ける場合もある。 特に、保険金詐取を目的として故意に惹起される事故を(moral risk)と言い分ける。 保険金詐欺行為は刑法246条の詐欺罪に該当する犯罪行為である。 また、一部ので見られるような努力しても努力しなくても生活水準に変化や差があまり生じないのことから、全体が怠けていくことの例えにも用いられる。 2008年のを緩和するため、が金融機関に公的資金を投入しようとした時に、が「モラルハザードが発生する」との反対意見が出て、予算案が否決されたこともある。 「倫理の欠如」 [ ] この「倫理の欠如」という意味でのモラルハザードは、英語のmoral hazardにはない日本独特の用法であり、海外では通用しない。 「モラル・ハザード」を日本語に翻訳する際、直訳されたため「道徳的危険」と訳された。 そして、• 保険に加入して自らが火災を起こす保険金詐欺• 給食費を払わない親の増加 といった例をモラル・ハザードとして説明する際に、節度を失った非道徳的な利益追求を指すという解釈がなされた。 日本で「モラル・ハザード」といえばこの意味をさすことが多い。 しかし、このような「倫理・道徳観の欠如・崩壊・空洞化」という用法は、以前から誤用として識者に指摘されていた。 2003年11月13日、による『第二回』によって、モラル・ハザードは「倫理崩壊」「倫理の欠如」との意味で用いられていた状況が報告されている。 本来、「モラル・ハザード」には道徳的な意味合いはない。 保険業や経済学における専門用語としての「モラル・ハザード」には上述の通り経済学的・保険業的な特別な意味があるので、この語を倫理・道徳と関連させて使う用法は正しくない。 しかし、近年では国語辞典に「倫理の欠如」と定義されるなど 、数多あるの一つとして定着しつつある。 用語の歴史 [ ] 実は欧米においてもこの用語の意味には混乱がある。 デンベとボーデンの調査によれば 、この用語が初めて現れたのは 1600年代であり、1800年代終盤にはイギリスの保険業界で広く使われていた。 この言葉の初期の用法にはネガティブな意味合いがあり、(通常は保険加入者側の)詐欺や非倫理的な行為を指していた。 モラル・ハザードの概念は1960年代の経済学者たちにより新たな研究テーマとなったが、このときは非倫理的な行為や詐欺は意味しなかった。 経済学者たちがこの言葉で意味したのはリスクが把握されない場合に生じ得る非効率のことであり、関与する人々の倫理や道徳のことではなかった。 脚注 [ ]• コトバンクデジタル大辞泉、大辞林 第三版、2015年9月26日閲覧。 三省堂、2015年9月26日閲覧。 , pp. 257-279• David Anderson, Ph. (2009年1月10日時点の) 参考文献 [ ] は列挙するだけでなく、などを用いてしてください。 記事のにご協力をお願いいたします。 ( 2016年6月)• Varian, H. , Microeconomic Analysis, New York, W. Inc. , 1978; 2nd ed. , 1984. 甲斐, 睦朗 et al. 2003-11 , , , 2010年6月28日閲覧。 Dembe, Allard E. ; Boden, Leslie I. , 2010年6月28日閲覧。 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ]• ()(2011年4月30日時点の)• () - 本来の定義とも上記の誤用や容認とも異なる解釈で用いられている例。

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[B! economics] プリンシパル=エージェント理論

プリンシパル エージェント

経済学におけるプリンシパル=エージェント理論 [編集 ] 経済学(特に、、)で考察の対象となるプリンシパル=エージェント関係としては、(プリンシパル)と(エージェント)、経営者(プリンシパル)と(エージェント)などが挙げられる。 エージェンシー・スラック [編集 ] プリンシパル=エージェント関係において、エージェントが誠実に職務を遂行しているか否かを逐一監視するには、プリンシパルは多大な労力を払わねばならない。 特にプリンシパルが多くのエージェントに多くの業務を委任すれば、十分な監視がより困難になるため、エージェンシー・スラックによる減少やエージェンシー・スラックを防止するための監視コストなどの エージェンシー費用が生じてしまう。 また、やなどのに対して専門的な業務を委任する場合は、たとえプリンシパルがエージェントを監視できたとしても、エージェントの行動の適否をプリンシパルが判断するのは非常に困難である。 このように、エージェンシー・スラックはに起因するの一種であり、の一例である。 例:経営者と労働者 [編集 ] 経営者が労働者を雇って新しい事業を始めようとしている。 この事業の成否は、労働者が努力するか否かに依存するとする。 労働者が雇えずに事業を実施できなかった場合、この事業から収益は得られない(収益は0となる)。 労働者が事業成功に努力しているか否かを経営者は観察することができない。 また、労働者は次の条件の下で、この事業に従事するか否かを決定する。 この事業に従事して、事業成功に努力するには、400の労力を要する。 この事業に従事するものの、努力を怠れば、200の労力で済む。 この事業に従事せずに他の仕事に従事すれば、賃金と労力の差し引きで300のが得られる。 なお、経営者も労働者もリスク中立的であるとする。 このときの経営者と労働者の利得は以下のようになる。 ただし、労働者がこの事業に従事するには、労働者の利得が、他の仕事に従事したときの利得以上である必要がある(参加条件)。 よって、固定賃金500を提示して 2000-500=1500 の利得を得るのが、経営者にとっての最適行動である。 このときの経営者と労働者の利得は以下のようになる。 ただし、労働者がこの事業に従事する場合、労働者が事業成功に向けて努力するには、上記の期待利得が、努力を怠ったときの利得以上である必要がある( インセンティブ両立条件)。 さらに、事業成功に向けて努力することを前提とした場合、労働者がこの事業に従事するには、上記の期待利得が、他の仕事に従事したときの利得以上である必要がある( 参加条件)。 これを図示すると右図のようになる。 この無差別曲線は、左下のもの(縦軸のの値が小さいもの)ほど経営者の期待が高い。 よって、インセンティブ両立条件と参加条件を満たしつつ経営者の期待利得を最大化する最適な(w,b)の組合せは、点(0,875)と点(500,250)を結ぶとなる。 比較 [編集 ] 上記の例では、• 固定賃金の場合、経営者の利得は1500• インセンティブ契約の場合、経営者の期待利得は3700 となる。 たとえ労働者が事業成功に努力しているか否かを経営者が観察できないとしても、事業の成否に連動したインセンティブ契約を結ぶことによって、経営者は労働者に努力を促すことができる。 政治学におけるプリンシパル=エージェント理論 [編集 ] 政治学(特に)で分析の対象となるプリンシパル=エージェント関係としては、(プリンシパル)と(エージェント)、における(プリンシパル)と(エージェント)、または(プリンシパル)と(エージェント)などが挙げられる。 例:政治家と官僚 [編集 ] 官僚によるエージェンシー・スラック [編集 ] 現代のではがを掌握する場合が多い。 ただし、政治家自らがを起草するよりも官僚に委ねた方が、立法作業にかかる多大な労力を官僚に肩代わりさせるという意味で、政治家にとっては合理的である。 しかし、課題の問題状況、既存の政策の実施状況、新しい政策と法案を立案する上での専門知識などについて、官僚(エージェント)は政治家(プリンシパル)よりも情報優位者である。 よって、情報の非対称性を利用して、官僚が政治家の選好から逸脱した法案を作成し政策を実施してしまう可能性がある。 また、特に政官関係の場合、たとえば首相(または大統領)と担当大臣と与党の間で意見の違いがあるなど、誰が「プリンシパル」なのか、官僚は誰の意見に従えば良いのかが一義的に明らかだとは限らない。 これをでは 行政責任のジレンマ状況と呼んでいる。 このような状況では、官僚が「プリンシパルの意見」を都合良く解釈し行動してしまう危険性がますます増大する。 以上のように、政治家に代わって官僚が法案を作成していたとしても、官僚が政治家の政策選好に忠実に従っているのか()、官僚が勝手に行動しているのか(官僚優位論)を一概に断定することはできない。 予測的対応の可能性 [編集 ] これらの問題のうち、情報の非対称性に関しては、マシュー・マカビンズとトマス・シュワルツが、政治家による官僚に対する監視の形態を パトロール型(police patrol)と 型(fire alarm)に分けて論じている。 確かに官僚の行動を逐一監視する「パトロール型」では、政治家は多大な労力を払わねばならない。 しかし、官僚の逸脱行為に関する情報が提供されたときに政治家が対処する「火災報知器型」であれば、政治家は監視の労力をかなり低減することができる。 また、は、民主主義における政治家と官僚のプリンシパル=エージェント関係は、議会のを官僚が承認しているからこそ、官僚は議会の意向に沿って法案を作成しているし( 予測的対応、anticipated reaction)、そうして作成された法案を議会も承認している、という観点から把握するべきだと論じている。 日本の政官関係 [編集 ] たとえばとは、の政官関係について、以下の手段を通じて政治家は官僚を有効に統制していると論じた。 官僚が作成した法案に対する• 官僚が作成した法案は、与党のなどで事前審査に付される。 もし官僚が与党の政策選好に反する法案を作成したとしても、与党はその法案を事前審査で了承しない。 このため、予測的対応により、そもそも官僚は与党の政策選好の範囲内でしか法案を作成しない。 戦後の日本政治は、議院内閣制の下でのが安定していたため、行政責任のジレンマはほとんど問題とならなかった。 官僚の人事への介入• 官僚の在任中の人事に政治家が介入することは多くないが、その昇進を阻むことで、政治家の政策選好に従わない官僚に制裁を加えることができる。 官僚の在任中のは相対的に安価であるが、退職後の先での高額な給与やによって埋め合わせることができる。 しかし、政治家は官僚の天下りに対しても横槍を入れることが可能である。 よって、天下りは前述のインセンティブ契約に似た機能を発揮する。 「火災報知器型」の監視• やからのから、官僚の逸脱行為を把握する。 将来、与党議員へ転身することを考えている官僚に、自分の省庁の逸脱行為を密告させる。 省庁間の競争関係を利用して、ある省庁の逸脱行為に関する情報を他の省庁から入手する。 脚注 [編集 ]• あるいはプリンシパル=エージェンシー関係(principal-agency relationship)。 あるいはエージェンシー(agency)。 あるいはプリンシパル=エージェント問題(principal-agent problem)、プリンシパル=エージェンシー問題(principal-agency problem)。 あるいはプリンシパル=エージェンシー理論(principal-agency theory)。 西尾、2001年、402頁。 ラムザイヤー他、1995年、149頁。 伊藤他、2000年、266頁。 村松、2001年、116-117頁。 ラムザイヤー他、1995年。 伊藤他、2000年、266頁。 たとえばが消極的議事運営権として実証を試みている。 増山、2003年。 有名な例としては、長を務めながらに着任できなかったが挙げられる。 参考文献 [編集 ]• 伊藤光利、、 『政治過程論』 有斐閣〈有斐閣アルマ〉、2000年。 『ゲーム理論・入門-人間社会の理解のために』 有斐閣〈有斐閣アルマ〉、2008年。 『行政学』 新版、有斐閣、2001年。 『議会制度と日本政治-議事運営の計量政治学』 木鐸社、2003年。 『行政学教科書-現代行政の政治分析』 第2版、有斐閣、2001年。 柳川隆、、吉野一郎 『ミクロ経済学・入門-ビジネスと政策を読みとく』 有斐閣〈有斐閣アルマ〉、2008年。 、 『日本政治の経済学-政権政党の合理的選択』 監訳、弘文堂、1995年。 関連項目 [編集 ]• この項目は、に関連した 書きかけの項目です。 この項目を加筆・訂正などしてくださる(ポータル 経済学、)。

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経済問題の質問です。プリンシパル・エージェント問題を解決する方法って...

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この記事にはやの一覧が含まれていますが、 による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。 適切な位置に脚注を追加して、記事のにご協力ください。 ( 2016年6月) モラル・ハザード(: moral hazard)には、以下の3つの異なる意味がある。 ただし、3. の意味は英語の「moral hazard」にはなく日本独自のものであり、誤用とされることが多い。 また、論者によって意味が大きく異なり、扱いの難しい用語である。 の(「と被用者の関係」など)において、によりエージェントの行動についてプリンシパルが知りえない情報や専門知識がある(片方の側のみ情報と専門知識を有する)ことから、エージェントの行動に歪みが生じ効率的な資源配分が妨げられる現象。 「隠された行動」によって起きる。 におけるモラル・ハザード。 保険に加入していることにより、リスクをともなう行動が生じること。 広義には、1. に含まれる。 倫理の欠如。 倫理観や道徳的節度がなくなり、社会的な責任を果たさないこと(「バレなければよい」という考えが醸成されるなど)。 外回りの(エージェント)が、上司(プリンシパル)の目を盗んで、勤務時間中に仕事を場合。 またはが不必要に多くの薬をに与え、を増やそうとする場合。 これは、医師(エージェント)が処方する薬の量や成分が医学的に適切なのか否は、患者(プリンシパル)に判断できる専門知識がないことと、医師(エージェント)が必要以上に薬を処方しないようにの(プリンシパル)が医療現場を監視するのが困難である、という情報の非対称性に基づく。 会社の(プリンシパル)が経営者(エージェント)を、業績に連動する報酬で任用した場合、経営者は会社に大きな利益をもたらせば高額の報酬を得るが、多額の損失を会社に与えても(あからさまな過失・故意が立証されない限りは)損失を負担する義務はなく、最悪でも解任されるのみである。 このとき経営者の収入期待値を最大化する経営判断は、会社にとって最も合理的な判断よりも、よりハイリスク・ハイリターンなものとなる。 しかし、株主は経営判断のための十分な情報をもたないため経営者の判断に任せるほかない。 詳細は「」を参照 保険におけるモラル・ハザード [ ] 「モラル・ハザード」は本来はで使われていた用語で、「によってが補償される」という考えが醸成され、被保険者のリスク回避や注意義務を阻害するという現象を指す。 この場合の例としては以下が挙げられる。 において、保険によっての損害が補償されることにより、「軽度の事故なら保険金が支払われる」という考えが醸成され、加入者の注意義務が散漫になり、かえって事故の発生確率が高まる場合。 において、金融機関の倒産に伴う連鎖倒産を防ぐため、あるいは預金保護のために行う政府の資金注入を予見し、の、やらが、経営や資産運用等における自己規律を失う場合。 この実例がである。 医療保険において、診察料の半分以上が保険で支払われるために、加入者が健康維持の注意を怠って、かえって病気にかかりやすくなる場合。 「をかけたために、注意義務を怠り、結果としてのリスクが高まる」などのリスク回避を疎かにすることを「モラ ール・ハザード」(moral e hazard)、「火災保険をかけておいてする」などの意図的に事件を起こすことを「モラル・ハザード」(moral hazard)と分ける場合もある。 特に、保険金詐取を目的として故意に惹起される事故を(moral risk)と言い分ける。 保険金詐欺行為は刑法246条の詐欺罪に該当する犯罪行為である。 また、一部ので見られるような努力しても努力しなくても生活水準に変化や差があまり生じないのことから、全体が怠けていくことの例えにも用いられる。 2008年のを緩和するため、が金融機関に公的資金を投入しようとした時に、が「モラルハザードが発生する」との反対意見が出て、予算案が否決されたこともある。 「倫理の欠如」 [ ] この「倫理の欠如」という意味でのモラルハザードは、英語のmoral hazardにはない日本独特の用法であり、海外では通用しない。 「モラル・ハザード」を日本語に翻訳する際、直訳されたため「道徳的危険」と訳された。 そして、• 保険に加入して自らが火災を起こす保険金詐欺• 給食費を払わない親の増加 といった例をモラル・ハザードとして説明する際に、節度を失った非道徳的な利益追求を指すという解釈がなされた。 日本で「モラル・ハザード」といえばこの意味をさすことが多い。 しかし、このような「倫理・道徳観の欠如・崩壊・空洞化」という用法は、以前から誤用として識者に指摘されていた。 2003年11月13日、による『第二回』によって、モラル・ハザードは「倫理崩壊」「倫理の欠如」との意味で用いられていた状況が報告されている。 本来、「モラル・ハザード」には道徳的な意味合いはない。 保険業や経済学における専門用語としての「モラル・ハザード」には上述の通り経済学的・保険業的な特別な意味があるので、この語を倫理・道徳と関連させて使う用法は正しくない。 しかし、近年では国語辞典に「倫理の欠如」と定義されるなど 、数多あるの一つとして定着しつつある。 用語の歴史 [ ] 実は欧米においてもこの用語の意味には混乱がある。 デンベとボーデンの調査によれば 、この用語が初めて現れたのは 1600年代であり、1800年代終盤にはイギリスの保険業界で広く使われていた。 この言葉の初期の用法にはネガティブな意味合いがあり、(通常は保険加入者側の)詐欺や非倫理的な行為を指していた。 モラル・ハザードの概念は1960年代の経済学者たちにより新たな研究テーマとなったが、このときは非倫理的な行為や詐欺は意味しなかった。 経済学者たちがこの言葉で意味したのはリスクが把握されない場合に生じ得る非効率のことであり、関与する人々の倫理や道徳のことではなかった。 脚注 [ ]• コトバンクデジタル大辞泉、大辞林 第三版、2015年9月26日閲覧。 三省堂、2015年9月26日閲覧。 , pp. 257-279• David Anderson, Ph. (2009年1月10日時点の) 参考文献 [ ] は列挙するだけでなく、などを用いてしてください。 記事のにご協力をお願いいたします。 ( 2016年6月)• Varian, H. , Microeconomic Analysis, New York, W. Inc. , 1978; 2nd ed. , 1984. 甲斐, 睦朗 et al. 2003-11 , , , 2010年6月28日閲覧。 Dembe, Allard E. ; Boden, Leslie I. , 2010年6月28日閲覧。 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ]• ()(2011年4月30日時点の)• () - 本来の定義とも上記の誤用や容認とも異なる解釈で用いられている例。

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