きゅうりの育て方。 農家が教えるキュウリ栽培 混乱しがちな「仕立て」のコツ

きゅうりの育て方・植え付け、用土、株間、支柱ネット、追肥や収穫などの栽培管理

きゅうりの育て方

きゅうりの育て方 きゅうりはさわやかな香りとみずみずしいパリッとした歯ごたえが魅力の野菜ですが、ぬか漬けにすることでカリウムが3倍になり老廃物の排泄に効果があります。 品種は表面にイボの少ない「 白いぼきゅうり」と白イボの多い「 四葉(スウヨウ)きゅうり」がありますが、流通している9割が白いぼきゅうりです。 花は雄花と雌花が別々に咲く「 雌雄異花同株(しゆういかどうしゅ)」なので、蜂などの昆虫がいなければ人工授粉しないと実がつきません。 雌花 子房 は「節なり型」と呼ばれ、主に親ずるに咲く「節なり性親ずる型」と親ずると子ずるの両方に花が咲く「節なり性親ずる・子ずる型」があります。 育苗は簡易温室で約2か月育てると本葉3〜4枚で定植できる大きさに育ちます。 ホームセンターで苗を購入する場合は3〜4以上でがっしりとした病気に強い接ぎ木苗を選ぶとよいでしょう。 整枝・摘心・摘果・受粉 本葉6節から上のわき芽は伸ばし、それより下のわき芽は除去しますが、わき芽(子ずる)は子房(雌花)がついたら、葉2枚残して摘心します。 1番花は果実の長さが8〜10cmの大きさになったら、株の成長を促進させるために若採りします。 2番果以降は受粉後7〜10日くらいで20cmくらいの大きさになるので、固くならないうちに収穫します。 人工授粉は雄花の花びらを取り除いて、雌花の花びらの半分を取り除いてから、人工的に受粉させます。 人工的に受粉しないと子房(雌花)はすぐに花がしぼんでしまうので、雄花2個以上を雌花に受粉させるようにします。 品種特性 四葉きゅうりはパリッとした歯切れの良さが魅力で、白いぼきゅうりにはない食感と日持ちがしないので家庭菜園向きです。 地方の伝統野菜には直径20cmにもなる沖縄の「赤モウィ(あかうり)」や昔ながらの黒イボ系の「相模半白きゅうり」などがあります。 市販の品種は四葉系ではシャキットや味さんご、白いぼ系では夏すずみやフリーダムなどの品種があります。 地方品種 産地 名称 色・形 石川県 加賀太 果肉ともに固く、直径10cmにもなる 富山県 どっこきゅうり あんかけや詰め物で食べられる 群馬県 高山きゅうり やや苦みのある漬け物向き 長野県 八町きゅうり ずんぐりした小型のきゅうり 沖縄県 赤モーウィ みずみずしく、サラダや酢の物 栄養と効能 きゅうりは緑黄色野菜ではなく、淡色野菜に分類され、ビタミンC、カロテン、カリウムを含みます。 カリウムは利尿作用があるため腎臓の働きを助け、血圧を正常に保つ効果が期待できます。 カリウムはぬかずけにすることで、生食に比べると3倍も含まれる上に、乳酸菌も同時に摂取できます。

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キュウリの育て方!プランター栽培で初心者が収穫できる方法

きゅうりの育て方

キュウリ栽培について、下図の栽培カレンダーに沿って要所の解説をしていきたいと思います。 キュウリの種まき(播種<はしゅ>) 夏野菜の栽培において、筆者は一貫して購入した接ぎ木苗の利用を推奨しています。 しかし、ウリ科作目は、ナス科作目より比較的強靭(きょうじん)で種からの栽培が容易なため、一から全てやってみるのも良いでしょう。 育苗用の施設がない家庭菜園の場合は、自前の苗だと定植が遅くはなってしまいますが、園芸の楽しみ、収穫の喜びは倍化することでしょう。 園芸培土をいれたポットに一粒ずつ種をまき、毎日水やりをすれば、4月初旬まきで5月中旬には定植できます。 畑の準備 キュウリの元肥 元肥として、遅くとも植え付け2週間前に1平方メートルあたり苦土石灰100グラムを施し、1週間前に完熟たい肥4キロ、化成肥料を250グラム程度(成分比率8-8-8の場合。 数字は窒素・リン酸・カリウムの含有率を示す)施用します。 肥料を土とよく混和し、畝をたてて準備しておきましょう。 黒マルチシート(畝を覆うシート)を利用する場合は、早めに張っておくと地温が上昇し、定植後の初期生育が旺盛になります。 キュウリの植え付け(定植) キュウリの植え付けは、遅霜のなくなった頃、春の大型連休の前後が良いでしょう。 ホームセンターでの苗の販売は4月初旬からはじまりますが、4月初旬に植え付けると、霜でやられてしまいもう一度苗を購入する確率が非常に高くなります。 植え付け幅は株間70センチで、家庭菜園の場合は行灯(あんどん)の利用を推奨します。 風害を避けることができ、生育が良いのもありますが、栽培初期に葉をボロボロにする害虫のアブラムシやウリハムシは、主に風にのって平行移動するので、これらの被害を最小限に抑えることができます。 行灯 キュウリの仕立て方 キュウリ栽培をはじめる際に最も混乱するのは、キュウリの仕立て方に関してです。 家庭菜園の場合はネットによる誘引が一般的でしょう。 最も扱いやすく丈夫なものは以下の図のように2条植えの合掌方式で支柱を組むやり方です。 さあ、ネットにはわせてキュウリをつくっていくぞ、と意気込んでいるのは分かりますが、最初の6節(主枝から発生する本葉の一枚につき1節と数えます)までは、葉のわきから伸びてくるわき芽は全て切除します。 基本は主枝を真っすぐ上に伸ばしていきます。 この主枝のことを親づるといい、生育初期にあたる6節まではこの親を育てることに注力します。 7節以降は下図のようにわき芽(子づると呼ばれます)を1~2節残して摘心(芽の先端を切ること)していくことで、親づるを育てながら、収穫していきます。 定植時期や天候にもよりますが、おおよそ25~30節あたりの、手が届かなくなったあたりで主枝である親づるを摘心してしまいます。 基本的にはわき芽である子づるを1~2節ずつならせて収穫するのですが、この子づるから更に孫づるが発生していきます。 特に親づるである主枝が止められると、孫づるの発生が旺盛になります。 この処理の仕方で過繁茂になり、それが原因で病害虫や生理障害など、随分と苦労することが多いように思います。 家庭菜園の場合は、10節以降の孫づるに関してはある程度放任してならせるだけならせるのもひとつの手段です。 家庭菜園では、梅雨の間にいろんな病害にやられてしまい、7月中旬頃にはボロボロになっている方が非常に多いです。 それを防ぐために、6月中下旬に第二弾のキュウリの種をまいておき、第一弾のキュウリが収穫できなくなった頃に第二弾キュウリの収穫が始まるという、二期作をやっている方も多くいます。 孫づるは利用せず、主枝付近で収穫し続ける方法です。 主枝がのびた分だけ、根元のつるを巻き取るようにまとめていきます。 追肥と水やり 追肥は、収穫開始以降、10日に一回化成肥料を一株あたり大さじ一杯程度施用します。 また、特に梅雨明け以降の水やりは非常に大切になります。 梅雨明け以降は土が乾燥することのないよう、雨がなければ頻繁に水やりをするように心がけましょう。 とくに相談の多い「キュウリの実が先細りして曲がる」という現象は、本来であればさまざまな要因が考えられるのですが、家庭菜園の場合は特に水不足が原因であることがほとんどです。 梅雨明けの暑い時期にキュウリが曲がっていませんか? 心当たりがあるならば、今年は十分な水やりを肝に銘じましょう。 キュウリの花が落ちる 相談の多い内容に、キュウリの花や実が落ちる(枯れる)というものがあります。 話を伺っていると、落ちているのは雄花の方で、果実が実る雌花ではありません。 キュウリは単位結果性という性質を持っていて、授粉しなくても実がなるのです。 雄花がいくら落ちたところで影響はありませんのでご安心ください。 「いや、雌花(果実)が落ちるんだよ」という方は、虫や病気の被害でないのであれば、これも水不足や肥料不足をまず疑ってみましょう。 キュウリの根は地表面近くに浅く張っているので、乾燥の影響を強く受けてしまいます。 主な病害虫 うどんこ病:特に梅雨時期に頻発する病害。 葉に白い粉が付着する。 適応農薬で発見次第初期に防除する。 葉が茂って風通しが悪くなると一気に感染が広がるので注意。 べと病:葉が斑点状に黄化する。 雨による泥はねからの感染が主なので、マルチをしていると被害は軽減される。 アブラムシ:栽培期間中多くの被害がある。 食害自体は大したものではないが、放置すると治療不可能なウイルスの病気の感染媒体になるなど、甚大な被害につながるので適応農薬を散布する。 ウリハムシ:5月と8月に被害が大きくなる。 農薬を散布しても逃げ回るので、動きの鈍い早朝に防除する。 個体数の少ないうちは見つけ次第捕殺する。 なんだかややこしそうに見えるキュウリ栽培ですが、やっぱり難しい!と感じた方は、「地這(じば)いキュウリ」の栽培をおすすめします。 放任栽培用の品種で、園芸店にも種がよく置いてあります。 主枝を50センチで摘心してしまい、あとは放任して子づる孫づるに着いた果実を収穫するだけの仕立て要らずです。 簡単なので、キュウリは「地這い」しか作らないという人もいるくらいですが、地面を這わせるので面積は多く必要です。 とにかく毎日のように収穫できるのがキュウリの楽しみ! うまく仕立てて収穫に励みましょう!.

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きゅうりを栽培!剪定・摘心や摘葉、注意することは?|健康♡料理♡美容♡恋愛

きゅうりの育て方

キュウリ栽培について、下図の栽培カレンダーに沿って要所の解説をしていきたいと思います。 キュウリの種まき(播種<はしゅ>) 夏野菜の栽培において、筆者は一貫して購入した接ぎ木苗の利用を推奨しています。 しかし、ウリ科作目は、ナス科作目より比較的強靭(きょうじん)で種からの栽培が容易なため、一から全てやってみるのも良いでしょう。 育苗用の施設がない家庭菜園の場合は、自前の苗だと定植が遅くはなってしまいますが、園芸の楽しみ、収穫の喜びは倍化することでしょう。 園芸培土をいれたポットに一粒ずつ種をまき、毎日水やりをすれば、4月初旬まきで5月中旬には定植できます。 畑の準備 キュウリの元肥 元肥として、遅くとも植え付け2週間前に1平方メートルあたり苦土石灰100グラムを施し、1週間前に完熟たい肥4キロ、化成肥料を250グラム程度(成分比率8-8-8の場合。 数字は窒素・リン酸・カリウムの含有率を示す)施用します。 肥料を土とよく混和し、畝をたてて準備しておきましょう。 黒マルチシート(畝を覆うシート)を利用する場合は、早めに張っておくと地温が上昇し、定植後の初期生育が旺盛になります。 キュウリの植え付け(定植) キュウリの植え付けは、遅霜のなくなった頃、春の大型連休の前後が良いでしょう。 ホームセンターでの苗の販売は4月初旬からはじまりますが、4月初旬に植え付けると、霜でやられてしまいもう一度苗を購入する確率が非常に高くなります。 植え付け幅は株間70センチで、家庭菜園の場合は行灯(あんどん)の利用を推奨します。 風害を避けることができ、生育が良いのもありますが、栽培初期に葉をボロボロにする害虫のアブラムシやウリハムシは、主に風にのって平行移動するので、これらの被害を最小限に抑えることができます。 行灯 キュウリの仕立て方 キュウリ栽培をはじめる際に最も混乱するのは、キュウリの仕立て方に関してです。 家庭菜園の場合はネットによる誘引が一般的でしょう。 最も扱いやすく丈夫なものは以下の図のように2条植えの合掌方式で支柱を組むやり方です。 さあ、ネットにはわせてキュウリをつくっていくぞ、と意気込んでいるのは分かりますが、最初の6節(主枝から発生する本葉の一枚につき1節と数えます)までは、葉のわきから伸びてくるわき芽は全て切除します。 基本は主枝を真っすぐ上に伸ばしていきます。 この主枝のことを親づるといい、生育初期にあたる6節まではこの親を育てることに注力します。 7節以降は下図のようにわき芽(子づると呼ばれます)を1~2節残して摘心(芽の先端を切ること)していくことで、親づるを育てながら、収穫していきます。 定植時期や天候にもよりますが、おおよそ25~30節あたりの、手が届かなくなったあたりで主枝である親づるを摘心してしまいます。 基本的にはわき芽である子づるを1~2節ずつならせて収穫するのですが、この子づるから更に孫づるが発生していきます。 特に親づるである主枝が止められると、孫づるの発生が旺盛になります。 この処理の仕方で過繁茂になり、それが原因で病害虫や生理障害など、随分と苦労することが多いように思います。 家庭菜園の場合は、10節以降の孫づるに関してはある程度放任してならせるだけならせるのもひとつの手段です。 家庭菜園では、梅雨の間にいろんな病害にやられてしまい、7月中旬頃にはボロボロになっている方が非常に多いです。 それを防ぐために、6月中下旬に第二弾のキュウリの種をまいておき、第一弾のキュウリが収穫できなくなった頃に第二弾キュウリの収穫が始まるという、二期作をやっている方も多くいます。 孫づるは利用せず、主枝付近で収穫し続ける方法です。 主枝がのびた分だけ、根元のつるを巻き取るようにまとめていきます。 追肥と水やり 追肥は、収穫開始以降、10日に一回化成肥料を一株あたり大さじ一杯程度施用します。 また、特に梅雨明け以降の水やりは非常に大切になります。 梅雨明け以降は土が乾燥することのないよう、雨がなければ頻繁に水やりをするように心がけましょう。 とくに相談の多い「キュウリの実が先細りして曲がる」という現象は、本来であればさまざまな要因が考えられるのですが、家庭菜園の場合は特に水不足が原因であることがほとんどです。 梅雨明けの暑い時期にキュウリが曲がっていませんか? 心当たりがあるならば、今年は十分な水やりを肝に銘じましょう。 キュウリの花が落ちる 相談の多い内容に、キュウリの花や実が落ちる(枯れる)というものがあります。 話を伺っていると、落ちているのは雄花の方で、果実が実る雌花ではありません。 キュウリは単位結果性という性質を持っていて、授粉しなくても実がなるのです。 雄花がいくら落ちたところで影響はありませんのでご安心ください。 「いや、雌花(果実)が落ちるんだよ」という方は、虫や病気の被害でないのであれば、これも水不足や肥料不足をまず疑ってみましょう。 キュウリの根は地表面近くに浅く張っているので、乾燥の影響を強く受けてしまいます。 主な病害虫 うどんこ病:特に梅雨時期に頻発する病害。 葉に白い粉が付着する。 適応農薬で発見次第初期に防除する。 葉が茂って風通しが悪くなると一気に感染が広がるので注意。 べと病:葉が斑点状に黄化する。 雨による泥はねからの感染が主なので、マルチをしていると被害は軽減される。 アブラムシ:栽培期間中多くの被害がある。 食害自体は大したものではないが、放置すると治療不可能なウイルスの病気の感染媒体になるなど、甚大な被害につながるので適応農薬を散布する。 ウリハムシ:5月と8月に被害が大きくなる。 農薬を散布しても逃げ回るので、動きの鈍い早朝に防除する。 個体数の少ないうちは見つけ次第捕殺する。 なんだかややこしそうに見えるキュウリ栽培ですが、やっぱり難しい!と感じた方は、「地這(じば)いキュウリ」の栽培をおすすめします。 放任栽培用の品種で、園芸店にも種がよく置いてあります。 主枝を50センチで摘心してしまい、あとは放任して子づる孫づるに着いた果実を収穫するだけの仕立て要らずです。 簡単なので、キュウリは「地這い」しか作らないという人もいるくらいですが、地面を這わせるので面積は多く必要です。 とにかく毎日のように収穫できるのがキュウリの楽しみ! うまく仕立てて収穫に励みましょう!.

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