ウィンド リバー。 【ネタバレ感想】映画『ウインドリバー』。実話に秘められた真実を考察

「ウインド・リバー」実話!アメリカ社会の闇…

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A post shared by windrivermovie on Aug 2, 2017 at 4:46pm PDT ジェーン・バナーはFBIの新人捜査官。 【ウインドリバーのあらすじ】 物語の舞台はワイオミング州ウィンド・リバー保留地。 FWSの職員であるコリー・ランバートは一面雪が広がる荒野で少女の遺体を発見した。 事件を解決するために派遣されたFBIの新人捜査官ジェーン・バナーは、ウインドリバーの自然の過酷さを甘く見ていたがゆえに、捜査がうまく進まない。 そこで彼女は、ランバートに捜査に協力することを依頼する。 協力する事になった2人は現地の村に蔓延るネイティブ・アメリカンの闇を暴くこととなる。 映画『ウインド・リバー』は実話なの? 『ウインド・リバー』では物語の開始序盤にこんなメッセージが表示されます。 INSPIRED BY ACTUAL EVENTS 事実に基づく このようなメッセージが表示されているのですが、映画『ウインド・リバー』は実話なのでしょうか? 結論から言うと実話ではないです。 しかし、実話ではなくとも、事実ではあります。 この映画はネイティブアメリカンの女性たちが直面している実際の問題を題材に描かれており、『ウインド・リバー』で描かれたような事例もありますよ。 と、いうことです。 この映画はアメリカ社会の大きな闇について描かれており、映画のメッセージ性としても非常に価値が高いと言えます。 舞台となったウインドリバーとはネイティブ・アメリカンの保留地です。 保留地とは一体何なのでしょうか。 もともとアメリカにはネイティブ・アメリカンが住んでいました。 彼らが住んでいた肥沃な土地は後からやってきた白人達に奪われてしまいました。 行き場のなくなったネイティブ・アメリカン達が自分たちの意思に反して詰め込まれたのが保留地なのです。 映画『ウインド・リバー』ではこの保留地に掲げられたアメリカ合衆国の国旗が逆さになっているシーンがありますがこれはアメリカへの敵意の現れだと言われています。 実際にアメリカにはこのような保留地が100箇所以上存在すると言われています。 またこのような保留地では事件を事件として扱わないような事例もあり、失踪者、死亡者数の人数が未だ分かっていないそうです。 実際、映画に登場したウインドリバー保留地では広大な土地であるにもかかわらず警察官が6人だけという信じがたい状況でした。 また、このウインドリバー保留地の正式名称は ウィンドリバーインディアン居留地でアメリカの地下核実験場でもあります。 映画『ウインド・リバー』のストーリーをネタバレ解説。 犯人は誰? ウインド・リバーはFWSの職員であるコリー・ランバートが雪の広がる荒野で少女の遺体を見つけるところから始まります。 映画『ウインド・リバー』のポイントをいくつか絞って解説していきます。 少女はなぜ遺体となって倒れていたのか。 犯人は?• 少女の彼氏はどこへ行ったのか• コリー・ランバートの娘の死因• この物語が伝えたかったこと 「少女はなぜ遺体となって倒れていたのか。 犯人は?」 結論から言うと少女はウインドリバーの男性警備員達に強姦をされ、逃げるために雪の中を10キロ走り続けた末に力尽きたからです。 死因は -30度の中走り続けたため、肺胞が凍りつき破裂し、出血によって窒息死したからです。 「少女の彼氏はどこへ行ったのか」 少女は強姦された際に白人の彼氏と一緒にいました。 彼氏は必死に抵抗してやめさせようとしましたが、人数的に男性警備員達に抵抗しきれずに殴り殺されてしまいました。 明確にはされていないので彼氏の遺体がどこへ行ったのかは分かりませんが、おそらく少女が強姦され、彼氏が殴り殺された 警備員達の住居に遺棄された、または 雪山に遺棄された可能性が高いです。 物語的に重要ではないので明らかにはなっていません。 「コリー・ランバートの娘の死因」 コリー・ランバートは少女の遺体を発見するよりも前に自身の娘を原因不明の事件によって無くしています。 コリーは事件当日に自宅に娘を1人にしてしまい、自宅では両親が不在だと知った娘の友人達でパーティー状態になってしまっていたそうです。 また、そのパーティーには友人達以外の見知らぬ人達も参加していたそうです。 物語の流れと、状況から推測するに、 コリーの娘も強姦された可能性が考えられます。 「この物語が伝えたかったこと」 この物語ではそもそもFWSの職員であるコリー・ランバートの娘が謎の死を遂げていたり、今回遺体となって見つかった少女の兄も薬をやっていたりとウインドリバーではほとんど無法地帯のような状況が続いていました。 映画『ウインド・リバー』が伝えたかったことは ネイティブ・アメリカンが閉じ込められた保留地に広がる状況を伝えることで アメリカ社会の闇を指摘するところにあると考えられます。 物語の最後にはこのようなメッセージが表示されています。 ネイティブ・アメリカ女性の失踪者に関する統計調査は存在しない。 失踪者の数は不明のままである。 このような事実を知り何かできるわけではありませんが、このような事実があるのだと言うことをまずは知ることが大切でしょう。

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【みんなの口コミ】映画『ウインド・リバー』の感想評価評判

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この記事の目次• 新人捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)が単身FBIから派遣されるが、慣れない雪山の厳しい条件により捜査は難航。 ジェーンは地元のベテランハンターで、遺体の第一発見者であるコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)に協力を求め、共に事件を追うが、そこには思いもよらなかった結末が・・・。 なめこ汁の考察感想 先住民保留地とは? 今作の舞台は先住民保留地ですが、聞き馴染みのない言葉のため舞台そのものを理解するのが難しかったかもしれません。 もっとこの作品に対して理解を深めてもらうべくこのワードについて解説していきます。 アメリカにはインディアンという先住民族がいるのはご存じでしょうか? 実物写真 白人がアメリカに来る前からそこに住んでいた民族ですが、白人は彼らとの衝突を緩和するためにアメリカ政府とインディアンの間で条約を結び、国内に保留地を作り先住民を住まわせていました。 しかし結局は 白人が土地を欲すれば居住地内の土地も容赦なく接収し、先住民達は徐々に僻地へと追い込まれていきました。 保留地の歴史は非常に暗く悲惨であると言えます。 現在はアメリカ合衆国内においての 一定の自治権が認められています。 その自治権が認められている土地こそが作中でも出てきた「 合衆国内務省インディアン管理局(BIA)管轄の 先住民保留地」であります。 しかしこれらの土地は不毛で、 産業と言える産業もなく貧困にあえいでおり娯楽や気晴らしが少ないので閉鎖的にならざるを得ません。 さらに就業先がないなどの理由で保留地を抜け出す者もその先で 差別を受けることがあるなど、先住民というレッテルに苦しむこともあります。 文字通り先住民保留地とは地獄といっても過言じゃない過酷な生活環境です。 閉鎖感が人を殺す この作品の犯人は実行した者だけではなく、それをさせてしまうような生活環境そのものにあると思います。 そもそも 保留地では数字に表れない失踪者が多すぎます。 作中で発生した強姦事件を始めとする様々な事件が起きているのにも関わらず、それを数字上に管理することができていないどころか、 事件として扱ってくれない調査すらしてくれません。 そもそも司法が成り立っているかも定かではないのです。 作中で男が逮捕されたことに対して「司法がまともに機能した」と言っているシーンがありますが、そのぐらい この場所での司法とは薄っぺらく役に立たない代物だったのでしょうね。 司法自体が機能していない以前に、その生活環境が過酷で閉鎖的であるからこそ、若者はドラックや酒におぼれ、犯罪率も高い状況が続います。 まず作中でも言っていたように 広大な土地を守る警察官が6人しかいない状況で犯罪を防ぐなど夢物語ですね。 目が行き届いていないからこそ掘削場の社員の異常に整った武装やその中で起きている撲殺事件にも気付かないのです。 自治とは名ばかりの無法地帯であるのが現状 です。 この作品において本当に考えるべきところは「 この環境そのもの」であり、彼らがどうして罪を犯してしまったのかです。 人の精神状態や心の安定というのは結局のところ外的要因、つまり環境によるところが大きいですが、この極限状態の環境に当てられ追い詰められて罪を犯した、もしくは犯してしまうような過酷さを強いられている先住民居住地についてもう一度考える必要があります。 「 そこを理性で抑えるのが人間だろ」というのは簡単ですが、あの荒廃して何もなく自分の身は自分で守る必要がある世界で我々は果たして正気を保つことができるのでしょうか。

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宇多丸、『ウインド・リバー』を語る!【映画評書き起こし2018.8.17公開放送】

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出典:映画. com 映画「ウインド・リバー」はアメリカのワイオミング州にあるウインド・リバーという先住民保留地が物語の舞台となっています。 物語の内容はアメリカ社会が昔から抱えるネイティブアメリカン女性にまつわる深い闇に焦点を当てた社会派スリラーです。 本作でダブル主演を務めたのがアベンジャーズシリーズで有名なジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンです。 ジェレミー・レナーはウィンド・リバー保留地で野生動物のハンターをしているコリー・ランバートを演じてましたが、 愛する娘を亡くした悲しい過去を持つ悲哀に満ちた男性キャラがとても似合ってました。 本作では両方の俳優とも演技が素晴らしく、ヒーロー映画よりもこういったシリアスなテイストの作品の方が合ってるんじゃないかと思いました。 特にジェレミー・レナーは彼の出世作となった映画「ハートロッカー」で演じたウィリアム・ジェームズ一等軍曹に似たキャラクターの演技がまた見れてちょっと感動しちゃいました。 やっぱりジェレミー・レナーは軍人ぽい役が似合いますよね。 今回は久々に良作だった映画『ウインド・リバー』についてレビューしていこうと思います。 ウインド・リバーの物語は実話だった! ウインド・リバーの映画を見て驚いた方も多かったと思いますが、物語のストーリーはフィクションではなく実話を基に制作されています。 本作で描かれていたあんな悲惨な事件が現実に起きていたと考えると恐ろしいですが、アメリカ社会の闇の一端を垣間見た気がしました。 あんな大自然の寒さが厳しい凍った大地に白人によって追いやられずっとその土地に長い間、生活してきた先住民族の厳しい現実が映像を通してリアルに伝わってきます。 ウィンド・リバー保留地の夜は気温がマイナス30度という極寒の地で、 少女が遺体で発見されその事件捜査にFBIの新人捜査官ジェーン・バナーが派遣されてくるんですが、 すぐにこの極寒の土地に対する自分の認識の甘さを思い知ることになります。 そんな頼りない彼女をサポートするのがジェレミー・レナー演じるランバート。 この土地の自然を知り尽くしたランバートはバナー捜査官と一緒に真相究明に乗り出します。 ところが、犯人と思われていた少女の恋人のマット・レイバーンが遺体となって見つかり捜査は振り出しに戻ります。 その彼氏が働いていた掘削所に話を聞くため人員を引き連れて警察長とバナー捜査官は施設に向かいますが、 実は同僚の男たちが全員グルの事件の犯人で激しい銃撃戦になります。 こんな無法者の連中が自分たちが生活する土地にいるなんて想像しただけで恐ろしくなります。 実話をベースにした本作ではウィンド・リバー保留地に追いやられたネイティブアメリカン女性の過酷な現実がとてもリアルに描かれていました。 スポンサーリンク ジェレミー・レナーの悲哀に満ちた演技が圧巻! ウィンド・リバー保留地の事件の真相… それはウィンド・リバーのようなネイティブアメリカンの保留地でこれまで幾度となく繰り返されてきたアメリカ社会の痛ましい現実が引き起こしたものでした。 州警察や郡警察もこの土地で起きたことには関与しない姿勢をとっているため法執行機関の力が及ばず、 ネイティブアメリカン女性が失踪する事件が度々起きています。 しかし一向に事態は改善する兆しはなく、中央のアメリカ政府も手をこまねいているのが現状です。 そのためウィンド・リバー保留地はいわば無法地帯と化しておりこれまでも幾度となくネイティブアメリカン女性の失踪事件が未解決にもかかわらず、 具体的な対策が講じられないまま見過ごされ闇に葬られてきました。 そんな法の力ではどうしようもできないアメリカ社会の闇を主人公のランバートが白人の犯人に正義の裁きを下すという結末で映画は終わります。 本作でジェレミー・レナーは過去に理由も分からず娘を亡くした悲しみをずっと背負ってきた一人の男の人生を熱演! 悲哀に満ちた主人公を見事に演じ切ります。 感情はあまり表に出さず淡々としているようで、心の奥底には静かな怒りをいつも抱えている難しい役柄の主人公を圧巻の演技で表現していましたよね。 まさに映画『ウィンド・リバー』はジェレミー・レナーの作品と言っても過言ではありません。 個人的にはアベンジャーズのホークアイより全然、ウィンド・リバーの演技の方が評価が高かったです。 アベンジャーズではその他大勢のヒーローの中に隠れてしまってあまり存在感がありませんからね。 ジェレミー・レナーはサブキャラよりむしろウィンド・リバーみたいに主人公を演じる方が俳優としての魅力が引き立つ気がします。 新人のFBI捜査官を演じたエリザベス・オルセンの演技も素晴らしくて、この2人が主演だったからこそウィンド・リバーはここまで人の心を打つ作品に仕上がったんだと思います。 まとめ ウィンド・リバーの物語はとても法治国家で起きた事件とは思えない凄惨さでした。 犯人の男たちも一見するとただの現場作業員の労働者ですが、一皮むけば犯罪者となんら変わらない本性を隠していることが驚きでしたね。 普通は部族警察を相手に戦おうなんて思わないと思いますが、 掘削施設で働く犯人の男たちはこの施設は借用地だから警察も介入できないと強弁して不法侵入を盾に部族警察に銃撃戦を挑んできたのはこいつら正気かと思いました。 ただの掘削施設の労働者にも関わらず警察やFBI捜査官を相手に銃を撃つなんて、この土地では常識が全く通用しない事を思い知らされました。 アメリカにこんな現実があったなんてウィンド・リバーの映画で初めて知りました。

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